DIR9001を使用したDAIの設計


DIR1703をベースに、DIR1703とDIR9001で異なるポイントをDIR9001にあわせてアートワークしなおしました。
もっとも、DIR1703から変えるところは、水晶発振子を利用した場合の抵抗の位置、クリスタル選択のジャンパポストの除去、PLL回路のコンデンサ類をVCC接続からGND接続に変更する程度で他は変わりません。
DIR1703から変更するには本当に少しで済みます。
組み立て。



別段難しいところは無いのでサクサク作っていきます。DIR9001はDIR1703に比べてパッケージが薄く小さくなりました。ですので、DIR1703でいっぱいいっぱいだったパターン幅が空いて、半田付けしやすくなっています。
今回、DIR9001は水晶の周波数が24.576MHz固定ですので、そのまま直付けでもよかったのですが、一応取り外せるようにソケットをはかせました。
水晶は、3.3Vと5Vの両電源対応です。真ん中奥のジャンパポストで選択できるようにしました。
今回使用したのはDigiKeyで手に入れた3.3V品です。
動作確認


毎度恒例のCS4334のDAC基板で動作確認をします。
電源は横着してUSBバスパワーです。

まず、電源だけ繋いでLEDが点灯するか確認。SPDIFリンクが確立しないと光ります。
LEDが光るのは確認できたので、チップを触って発熱確認<発熱なし。OK
SPDIFケーブルを繋ぎます<LED消灯

ここまで確認できれば出来たも同然です。
あとは、プリアンプと接続。音だしして見ます。
256fs、384fs、512fsで音だし確認OK。

まったく問題ありませんね。
あとは、しっかりした(笑)DAC基板と接続してみる・・・ところですが、まだ部品がそろっていないので音質評価は待ちです。
DAI基板としては、まったく問題なく完成です。

入力セレクタは、完全にチェックはしていませんが、ショートさせると音が出なくなることから機能はしているようです。
こっちはおいおいチェックをします。

6/23追記
光と同軸、合計4系統、切り替えできることを確認できました。
PLL部に修正を
データシートを見ていてふと気づきました。


フィルターのGND端子は、AGNDに「直接つないで、他の信号ピンと一緒にするな」と書いてあります。
結局DGNDと一緒になるので、CADからすると一緒くたに扱われてしまうのですが・・・
そこを何とかして修正、フィルターのGNDをAGNDに直接接続するように修正しました。

これで、PLL部の品質は保たれると思います。

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