DSD用の新しい基板はいかに?
ElectrArtさんのUSB-Audio基板を使って、FN1242AでもDSD再生ができることが、PCで音楽のasoyajiさん経由で出来ることがわかり、以前その改造法を掲載しました。
しかし、せっかくなので、もっとうまく使える専用基板がほしい!と、いうことで、新しい基板を作ることにします。

しかし、ただ作るだけではおもしろくないので、いくつか趣向を凝らしたいと思います。

・DSD/PCMはUSB-Audio基板から出るDSD/PCM判定信号を使って自動切り替え。
・アイソレーターを使って絶縁。
・パラレル接続

こんなところでしょうかね。
すでにお気楽オーディオの藤原さんが32パラをやっているのでパラ出来るのは間違いなし。ひとまず、4パラで作ってみることにします。

早速アートワークしてみました。

何となくわかるかもしれませんが・・・・結構巨大になってしまいました。
そこで、「USB-Audio基板」を重ねられる用にねじ穴増やしました。
電源基板も専用を用意して、左側に重ねられるようにしました。


RSコンポーネンツで買える基板実装トロイダルトランス2種を搭載できるようにして、DAC基板のスペースがあれば組み込めるようにしています。
懸念点はアナログ回路の上にトランスが来ることですが・・・・まぁ、試してみましょう。

あとは、前基板を改良したFN1242A基板も用意しました。



基板の到着はおそらく7/30ぐらい。待ち遠しいですね。

到着したので早速組み立ててみる。

7/27に到着しました。




電源基板のリニューアルと、メインのFN1242AのDSD用基板などなど、です。

DSD4パラ基板の組み立てイメージはこんな感じです。


早速組み立ててみましょう。


まず、ちゃんと動作するかチップ1つ分を取り付けて動作確認をします。


これでまず、音出しを確認できました。
電源は5Vから±12Vを作るスイッチングDC-DCコンバーター基板を一緒に作っていたので、これで動作確認。
全く問題ないです。


さて、いよいよ4つ付けていきますが、一つ一つ、DACチップを付けるごとに音出し確認した方がいいですね。
でないと問題が出たとき原因究明が大変なことになります。

実は4つ付けたとき、DSD再生で原因不明のノイズに悩まされたのですが、結局ダンピング抵抗に22オームを入れていたのが問題で、倍の44オームにしたらノイズがぴたりと止まりました。
ここには47オーム程度、入れておかないとだめみたいですね。



と、いうことで夏コミ用の頒布基板は動作確認も完了し、問題なく出せるかなーという感じ。
ErectArtさんのUSBオーディオ基板とセットで使うことで、PCM/DSD自動切り替えの基板ができあがりました。
音質はPCMもDSDも上々。もっと聞き込んでいきたいですね〜。

ただ、ちょっといくつか注意点が。
DoPの仕様なのか、DSDの曲をクリック選択で次曲に行くとポッといったノイズが乗ります。
バルク転送モード時の専用ソフトではそうならないので、おそらくDSDモード→PCMモード→DSDモード、といった切り替え処理が入っているものと思われます。
DoPはDSD over PCM、ということで、PCMデータを装ってにDSDを無理矢理乗っけて転送する仕様。一度PCMに切り替わってしまうのは仕方のないことなのかもしれません。

なお、次曲まで再生しきった上で移る場合はノイズは乗りません。

※本基板はErectArtさんは無関係ですので、あちらに問い合わせなどはいたしませんようお願いします。
 
DSDの曲間ノイズとシングル版

DSDの曲間ノイズが出る件をロジックアナライザで見てみることにします。

以下がキャプチャ画像です。(クリックで拡大。)

紫のラインの部分がDSD/PCMのステータスで、H状態がDSD、L状態がPCMです。
曲選択時に、一度PCM状態になってからDSDに戻っているのがわかります。
ノイズが出ているのはこれが原因ですね。


一瞬Lになるとき、DACをリセット状態にすればおそらくノイズは出ないと思いますが、試してみないと何ともいえません。
現状、問題になるようなノイズレベルではないので基板のリリースをしつつ、考えてあるリセットロジックの試験をしてみます。


さて、別のDAC基板の組み立てと動作確認が出来たのでこちらもコミケに持参します。
FN1242A基板のシングル版PCM/DSDオート切り替えタイプ。
デュアルオペアンプ→LH0032デュアル変換基板です。


前回はスペースに余裕がありませんでしたが、今回はこの変換基板が乗るようにスペースをとりました。



 

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