FN1242Aを使用したDACの設計
FN1242Aを入手できないか、新潟精密にコンタクトをとってみようかなと思っていたら、なんとお抱え通販サイトで販売が開始されていました。在庫限りですが・・・。
EMISUKEさんがキット化されているものの現在は終わっているので非常に気になっていたのですが、ちょうどいいので基板化してみようと思いました。
終わってると思ったら残少で在庫ありましたね。申し訳ございません。

構成はデータシートの通りのLPFで行います。DUALタイプのオペアンプを利用できるので非常にすっきり出来そうです。

早速アートワークしてみました。クリックすると大きくなります。


アナログ部は見事に左右対称になりました。見てて気持ちがいいですね。
回路規模からもしかしてと思っていたのですが、見事今まで出したDAI基板と2階建てで使えます。
高性能なコンパクトDACにちょうどいいと思います。
CS8416と組み合わせれば、192KHzもばっちりですね。
バーブラウンのPCM1794等と同じように、クロックなどが自動ロックなので便利です。

後は作ってみるだけですね。ASRC基板との組み合わせに丁度タイムリーな感じです。


お気楽オーディオキット資料館の藤原さんもFN1242Aに目を付けて実験されてますね。
藤原さんの手にかかったらどのように調理されるのか非常に楽しみです。
FN1242Aを使用したDACの試作


試作基板が到着しました。
新色でマットグリーンというのがあったのでやってみたところ、やらなければ良かったと思う出来でした(笑
ケチったのもあったのですが、素直に赤にしておけば・・・。

それはともかく、まず組み立て。
表面実装を終わらせてちまちま作り始めています。
後はまだチップコンデンサ・・

取り付けたらどんどん付けていきます。
今回用意した抵抗は、DALEの100円くらいのやつです。今まではニッコームを使っていたので奮発しました。

今回はサプライ物も作ってみています。
通常の±電源を作る基板ですが、LM317,337の後に、リプルフィルターが入っています。
パワトラ等を付けられるようにはしていないのであんまり出力はとれませんが、オペアンプやデジタル回路には十分でしょう。
必要なければジャンパしてしまえばOKです。

ついでにこちらに載せてしまいます。
今回は、前回のようなミスをせず作れたので、どんどん実装していきます。
なかなか良い感じです。

いろいろな物を今回作ったので、一気に作りたいところですが公私ともに忙しくなってきました。
年内に動作確認するのは難しそうな感じ・・・一気にやっちゃうかも知れませんけどね(笑
FN1242Aを使用したDACの試作2
DACだけは一気に作ってしまいました。ただいま試聴中。
AD1955の残骸を使ったので、5Vと±12Vのうち5VがSW電源というかなりの横着をしていますが・・・・・

これはすごいですね。お勉強DAC2に決して引けをとっていません。
PCM1794は、クリアな高音、強い低音といった色を持っていると私は思っていますが、(代わりに中域が弱い?)
FN1242Aは、高中低をバランスよく出します。情報量もしっかりあり、かなり良い感じだと思います。
私のDAC基板の場合、オペアンプによってかなり変わりますので、自分に最適なオペアンプを探してみるのも良いと思います。
私の手持ちで聞いてみた感じでは、
OP627BP≧LME49710>LM4562>OP275
といった感じですね。

OP627BPは、低域が少々強めに強調されてボワーンといった感じになります。
これがいやなら、LME49710が良いと思います。
クリア感は両者に差はないと思いました。LME49710、コストパフォーマンスかなり高いですね。LM4562よりも、LMEの方がお勧めです。 

今回の基板のキモは、電源要所にフェライトビーズを付けられるようにしてあることと、DCカットに写真のような
チューブラ型の大型フィルムコンが取り付けられるようになっていることです。
あと、今までのDAIと二階建てに出来るので、非常にコンパクトです。





今回の部品は、超低ESRの固体電解、DALEのRD60、WIMAのコンデンサが主役です。
やっぱり赤基板にしておけば良かったと超後悔中


FN1242Aを使用したDACの頒布版
ついに頒布版が届きました。

今までの赤基板と同様のきれいな赤です。
写真は縮小時にちょっと汚くなってしまってますが実際はもっときれいです。

CS8416基板Ver5.0は、電源の位置を変えてFN1242基板と同等の位置にしてあります。
これで、前よりはスマートに電源が配線出来ると思います。

マニュアルについては現在執筆中。なかなか時間がなくて大変です。
CS8416のセットは時間が必要ですが、DIR9001のセットは今週末には出せます。
電源基板もOKですね。
FN1242Aを使用したDSDの入力について :2011/11/5
PCで音楽のasoyajiさん達からFN1242AでDSDが!と連絡をもらい、FN1242Aで問題なくDSDが再生できることが確認できました。

DSDの受けができることは知ってましたが、DSDを送出する機材が基板作成当時存在していなかったことから完全にスルーしておりました。
前より、「ElectrArtのDigital Audio実験室」のUSB DUAL AUDIO基板でDSD送出が出来るようになり、DSD受けが出来るDACに注目が集まっています。

DSD受けが出来るDACチップは、
ES9018等ESSチップ
AK4399等旭化成チップ
DSD1794等バーブラウンチップ
AD1955等アナログデバイスチップ
FN1242A 新潟精密チップ
等があります。

さて、それではFN1242A基板とElectrArtさんのUSB基板でDSDを再生するための方法を記載します。

@設定ジャンパは以下のようにします。


A裏の信号入力部で、ジャンパでVCCの所をGNDにします。


BElectrArtさんのUSB基板とは、以下のように接続します。(初回掲載時間違っていました。)

あとは、FN1242A-DAC基板の、C10〜19までのLPF用コンデンサをすべて100pFから150pFに変えると、良いそうです。

あとは、自分のUSB基板につないで、こちらでも確認してみたいと思います。

追記:2012/07/21
初回掲載時、接続方法が間違っていました。実際にはそのまま動いてしまうようですが、正しい接続図に差し替えました。

改造イメージは以下のようになります。
DSD CLKを反転させないといけないため、リセット用に搭載していた74HC04を流用します。
USB-Audio基板のDSD CLKを74HC04の9番ピンを浮かせて接続、5番ピンから基板のDSD CLKへ接続します。
ほかは、そのままつないでください。



 

 

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